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新たにPUR製本ができるようになりました!

PUR製本

 

PUR製本

 

これまで製本用の糊はホットメルト(EVA)というものが広く一般的に使われてきました。
本屋さんに並んでいる時事ネタ関連の書物のほとんどは今でもホットメルト製本や、中綴じ製本が主流になってます。

 

では、なぜ時事ネタ関連の本はこのような仕様が多いのか?ということなのですが、

これは情報のスピード、生産効率、生産コスト、発行部数などの面からこのような仕様が選ばれてしまいます。

 

例えば情報のスピードを例にあげると、
いまやwebでニュースを見れるというのはありますが、
それ以前では新聞がその役目を担っていました。

 

朝に届く朝刊は前日の夜~夜中にかけて印刷をおこないますので、
日々更新される情報を前日の夜までに編集・校正・校了をおこない、
翌日の午前早い時間までに各家庭まで届けられるようにしなくてはなりません。

 

そのためには夜中に行われる印刷を効率よくおこなう必要がでてきます。
また、印刷だけではなく紙の束を編集のもとに構成する製本についても、
最大効率のもと仕上げる必要がでてきます。

 

そのような時間とコストの制限のもとに形になったのが輪転印刷の新聞であると考えられます。

 

新聞を製本目線で見てみると、
綴じるという行為すら省かれていますよね。

 

折を重ねてページを構成するだけの超簡易製本といえるでしょう。

 

では、もう一つ例として週刊誌はどうかで考えてみましょう。

 

週刊誌の情報って主にどんなものが多いでしょうか?
僕が真っ先に思いついたのは芸能人のゴシップネタを扱った雑誌などでした。
他にもガジェット系の広告雑誌とか、週区切りのスポーツ雑誌、その他マンガなどがあげられるとおもいます。

 

ではこれらを先の新聞と同じように、
情報のスピード、生産効率、生産コスト、発行部数などから考えてみます。

 

新聞と比較すれば以下のようになりませんか?

 

情報のスピード・・・編集・制作期間に多少猶予がある
生産効率・・・時間の縛りはゆるくなりましたがマスが狭まった分、読みやすさの配慮をしなくてはなりません(カラー、紙質、製本)
生産コスト・・・多少読みやすさを付加しながらもやはり大量生産ですのでコストを掛けるわけにはいきません
発行部数・・・新聞より拡散は求めないまでも、数量としては大量生産になってきます

 

このような条件が揃ったところで新聞にひと手間、綴じの要素を加えた【中綴じ】の採用と考えられます。

 

これらの物は長期的に本棚に並べ保管する物でもありませんので、
耐久性がどうとかは問われないのです。

 

以上のような例から、
情報の質やスピード、拡散範囲と製本の仕様にはある種の関係性が見えてきました。

 

話をはじめに戻しまして、
今回のPUR製本の特徴や性能から、
これまで書いてきた情報と製本の相性について考えてみます。

 
 

PURの最大の特徴は大きく2つあります。

 

1.開きがよい
2.耐久性がある

 

開きが良い点では読みやすさに繋がります。
耐久性がある点ではかがり綴じのような長期保管向きの上製部類に相当します。

 

以上の特徴から上製よりの並製本という位置づけに収まるといえるでしょう。

 

 

では情報との相性について考えてみます。

 

2つの特徴は共に上製本に値するものですので、
上製本で扱うような情報との相性は良さそうです。

 

それに相まって菊信紙工所で設備しているPUR製本機はオンデマンド対応機ですので、
小ロットでの生産が可能になります。

 

これらの特徴から活用シーンを考えると以下のものが作れそうです。

 

・研究論文
・ポートフォリオ
・アートブック
・自費出版本

 

いずれも少部数生産ものながらシーンにおいて綴じの質を問われるものですよね。

 

またもう少し生産部数の規模を増やして考えてみると、
これまでホットメルト並製本で作られていた発行部数の物であれば
生産が可能ということになります。

 

機能・性能をこれまでの並製より大幅に更新しながらも、
広い用途で活用できそうなPUR製本です。

 

と、まあ、ここまで製本の形と情報についての関係性を主に相性の面のみで考えてきましたが、
当然決まりがあるわけでもありませんので、
自由な発想のもといろんな形に使われることで、
より身近な物に感じてもらえるようになれば嬉しいです。

 

ということで、製作の依頼・ご相談などありましたらぜひお問い合わせください。